社長を目指す方程式

コロナ禍の今こそ自己テーマを明確にして、日々の仕事をコントロールせよ (2/3ページ)

井上和幸
井上和幸

 書き出せましたか? そうしましたら、そのリストアップしたプロジェクトの中から、自分が「これは重要だ!」と思うものを10個以内で選択してください。その10(以内)のプロジェクトに対して、以下の各項目について10点満点中何点かで、それぞれについて点数をつけましょう。

  • 重要性:そのプロジェクトが自分にとってどれだけ重要かどうか
  • 困難さ:そのプロジェクトを実行する際の難しさ
  • 透明性:友人や家族がそのプロジェクトの進み具合を知れる、または理解できるかどうか
  • 管理性:そのプロジェクトに対して、どれだけ「自分でコントロールできる」感覚があるか
  • 責任:そのプロジェクトには社会的な責任があるかどうか
  • 時間適正:そのプロジェクトをやるだけの十分な時間があるかどうか
  • 成功率:そのプロジェクトを達成、または満足できるレベルまでこなせる確率は高いか
  • 自己同一性:そのプロジェクトが、自分のアイデンティティに沿っていると感じられるかどうか
  • 他者からの重要性:他人から見て、そのプロジェクトが重要と思われるかどうか
  • 価値観の一致:そのプロジェクトが、自分の人生の価値観と合っているかどうか
  • 進捗状況:いまの時点で、そのプロジェクトをどれだけ達成できているか
  • やりがい度:そのプロジェクトにやりがいが感じられるかどうか
  • 没頭度:そのプロジェクトに夢中になれるかどうか
  • 支持レベル:そのプロジェクトを達成するためにサポートが得られるかどうか(金銭的なサポートでもアドバイスでも何でもOK)
  • 自律性:そのプロジェクトに対して、誰からの強制でもなく「自分の意思でやるのだ!」と感じているかどうか

 採点できたら、プロジェクト毎に総得点を算出し、総得点上位5つのプロジェクトを選択してください。その5つそれぞれに対して、「このプロジェクトを含む、もっと長期的な、あるいはもっとスケールの大きなプロジェクトは何か?」「そもそも自分は、なぜこのプロジェクトに取り組んでいるのか?」と問うてみるのです。ちなみに私の場合の一例を挙げてみれば、

「幹部の皆さんの転職支援を行う」←「幹部の皆さんがライフステージにおいてその時々に活躍し続ける状況を提供したい」←「幹部の皆さんが常に活き活きと活躍し続けてくださることが、企業各社が良い事業活動を継続できる原動力となる」←「企業各社が活力ある事業活動を継続できることが、日本経済・社会を活力あり豊かなものとする源泉である。私自身がその一助となる事業を展開したい」

 というような形になります。リトル博士のリサーチによれば、だいたい5~6段くらい進んだあたりで、自分の根っこにある価値観に辿り着くケースが多いそうです。

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