書評

『跳べ、暁!』藤岡陽子・著 バスケ少女、壁を越えて成長

 春野暁(あかつき)は小学生時代からバスケットボールに打ち込んできた14歳。母親を病気で亡くし、失意から会社を辞めた父親と郊外の町に引っ越してきたが、転校先の中学校に女子バスケ部がないと知る。秀才だが運動が苦手な欣子、不登校のブミリアたちと女子バスケ部を立ち上げて…。

 家庭環境、大人の都合に振り回されながら無力さにさいなまれる少女たち。いじめ、体罰、外国人労働者問題などにも触れながら、チーム競技を通じて、大人へと成長していく姿を描く。

 東京五輪が行われるはずだった今夏、スポーツの魅力を存分に味わえる一冊。(ポプラ社、1600円+税)

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