働き方ラボ

狭い家で仕事にならないと嘆くアナタ その自宅オフィスはもっと快適になる (2/3ページ)

常見陽平
常見陽平

 部屋を見直す3つのポイント

 別に読者の皆さんを、おしゃ子も責める気にはなれないだろう。というのも、ビジネスパーソンが自宅をメインの職場にするということは、少なくとも現在働いている人たちはあまり経験したことがないことだからだ。会社のオフィスは特にこの約20年で進化してきた。机や椅子などもより快適なものになったし、デザインもおしゃれかつ効率があがるものになった。非喫煙者以外もリラックスできるように、休憩スペースも充実した。企業によっては、社員食堂やカフェテリアなども充実させた。社内に和室や広場があるなどの、ユニークオフィスも話題となった。

 テレワーク、なかでも在宅勤務の推進は長きにわたり叫ばれてきた。ただ、主に制度設計や、活用の推進、どのようなIT機器やシステムを活用するかなどに話が集中しており、そもそも、自宅をどのような職場にするかという話については無頓着だったのではないか。

 この夏、自宅オフィスについて見直すポイントを3点提示しよう。

1.仕事の中の小さな我慢を解消しよう

2.整理・整頓に取り組もう

3.休み&遊びコーナーをつくろう

 1点目の小さな我慢とは何か? それは、現在の家庭における仕事環境に関して、いつの間にか続けている「我慢」や「妥協」である。具体的には、「ウチには、机がないからテーブルで仕事をしなければならない」「この部屋で仕事せざるを得ない」などのものである。実際、SNSで友人たちの仕事場を見てみると、子供が昔、使っていた学習机、ウォークインクローゼットや納戸などで仕事をしている人がおり、涙が出てくる。やむを得ない事情も理解できる。

 しかし、このようなやり方を続けていくと、ストレスがたまるだけではなく、身体にも負荷がかかってしまう。会社員時代に、トヨタ自動車の現場で管理監督者を長年務めてきた「ものづくりのプロ」と仕事をしたことがあったが、彼らは机の高さや、姿勢にまでこだわる。それは単に効率をあげるためではなく、身体を守るためでもある。自分の生活の中での「無理な姿勢」を洗い出してみよう。

 おしゃ家文脈で言うならば、実はここでは、おしゃれな家具が逆に身体に負荷をかけることがあることも覚えておこう。たとえば、ガラスの板でできたテーブル、デスクなどである。これをプロダクトとして否定するわけではない。おしゃれな家具でテンションが上がる人もいることだろう。しかし、PCで作業するとガタガタいって落ち着かない。傷をつけるのではないかと気を使ってしまう。気づけば、のびのびと仕事ができなくなってしまっていないか。別におしゃれ家具を手放す必要はない。ただ、これをそのまま使うのなら、安くても気持ち良い姿勢で働くことができる机や椅子を手に入れるべきだろう。普段、仕事をする上で感じている「小さな負荷」はないか。検証してみよう。

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