社長を目指す方程式

ポストコロナに向けて手に入れるべき 3つの人的ネットワーク (1/3ページ)

井上和幸
井上和幸

 《今回の社長を目指す法則・方程式:リンダ・グラットン「未来に必要となる三種類の人的ネットワーク」》

 新型コロナ感染拡大止まず、読者の上司各位も「これはもう、1年か数年か分からないけれども、ウィズコロナで付き合っていくしかないのだろうな」と腹決めされた方が多いのではないかと思います。とすれば、それを大前提として、その後のポストコロナ~ニューノーマル時代に向けて、私たちはどうすれば自身の業務において付加価値を産み出すことができ、一方では健全な仕事と生活を続けていくことができるのでしょう?

 『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』著者のリンダ・グラットン氏は、『LIFE SHIFT-』の前著となる『WORK SHIFT』(プレジデント社)の中で、2025年に私たちがどのような働き方になるかを予測。その処方箋を紹介しています。もちろんこれはビフォーコロナに書かれたものですが、いま読み返してみますと、まさにウィズコロナ、ポストコロナにおいてこの予見の通りになるだろうと思える論旨です。皆さんもよろしければ、この秋の読書の一冊に加えて頂ければとお薦めいたします。

 私たちがこれから、手に入れるべき3つの人的資産

 グラットン氏の結論からご紹介すれば、2025年に私たちは、広く浅い知識を常時手に入れることと、自分にしかできない知識の深さを得ることの、両輪が求められるようになっているだろうとのこと。

 「古い価値観のもとでは、やる気と野心と強い競争心があれば成功できると考えられてきた。しかしこれからは、高度な専門技能を習得し、そのうえで多くの人と結びつかなければ成功できない」(『WORK SHIFT』)

 なぜかと言えば、私たちが築いた専門的な能力やノウハウ、人脈はもちろん価値あるものですが、いま~これから、それだけでは十分ではありません。グローバル化とデジタル化で世界中の人たちが結びつく時代には、イノベーションと創造性が非常に重要となっていますが、真のイノベーションと創造を成し遂げようと思えば、大勢の人たちの能力とノウハウ、人脈を結合することが不可欠なのだとグラットン氏は同書で強調しています。

 そこでグラットン氏は、次の3つの人的ネットワーク(「人的資産」)を築き、保有することが必要だと言います。

  • 第一の人的ネットワーク=「ポッセ(Posse)」:比較的少人数の信頼できるメンバーで構成されるコミュニティ。
  • 第二の人的ネットワーク=「ビッグアイデア・クラウド(Big Idea Cloud)」:自分の人的ネットワークの外縁部にいる人たちで構成される。メンバーの数が多ければ多いほど良い。
  • 第三の人的ネットワーク=「自己再生のコミュニティ」:現実の世界で顔を合わせ冗談を言い合える、プライベートな悩みを相談できる支えと安心を提供してくれる人たち。

 それぞれがなぜ必要か、どう機能するのか、簡単にご紹介しましょう。

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