最強のコミュニケーション術

誰もが持つ「5つの残念な特性」 なぜヒトは自分が正しいと過信するのか (1/2ページ)

藤田尚弓
藤田尚弓

 伝え方や言い回しを変えると、自分を取り巻く環境が変わり、やってくるチャンスも変わっていきます。皆さんは自分のコミュニケーションに自信がありますか? この連載ではコミュニケーション研究家の藤田尚弓が、ビジネスシーンで役立つ「最強のコミュニケーション術」をご紹介していきます。

 第20回は「意見の違い」がテーマです。なんとなく外出を控えている人も、人との交流が少しずつ増えてきていると思います。昔は気をつけたい話題として「政治」「宗教」「野球」などが挙げられていましたが、最近では「コロナに関する態度」も避けている人が多いようです。

 意見の違いがあるのはあたりまえですが、自分とは違う信念で行動している人に対して、ストレスや怒りを感じてしまうこともあります。自分の正しさを過信すると、相手への批判や押し付けをしやすくなりますし、行き過ぎた正義感が攻撃に転じることがあるのは皆さんご存知のとおりです。意見が違っても不快にならないようにするには、どうすればいいのか。人間が持つ5つの残念な特性と、それを踏まえた「お勧めフレーズ」ご紹介します。

なぜ自分の意見が正しいと過信してしまうのか

 「なぜ、あの人はわからないんだろうか」。そんな思いがよぎった時は、自分の思考を見つめ直すチャンスかも知れません。自分が信じる「正しさ」が間違っている可能性もありますし、柔軟に考えたほうがいいケースもあります。ついつい自分が正しいと思い込んでしまう、以下のような特性があることを知っておきましょう。

残念な特性1:少ない情報だけでジャッジしてしまう

 「テレビではこう言っていた」「SNSではみんなこう言っている」「〇〇さんの知り合いのお医者さんが言っていた」などなど。私たちは、不完全な情報や、必ずしも全体を表しているわけではない情報からも影響を受けています。「これが正しい対応だ」「あんな行動をするなんて非常識だ」といったコロナに対する態度も、ごく限られた情報から形成されている可能性があります。

残念な特性2:信じているものに合致する情報を探してしまう

 「本当はどうなっているのか」自分なりに調べてみたという人も多いと思います。しかし、私たちは自分が信じる仮説に合っている情報を探してしまう傾向があります。真偽があやふやで正確かどうか調べたいケースでさえも、自分が信じた情報を否定するものより、肯定する情報が目についてしまう傾向があることを知っておきましょう。

▼意見が違う人と話すときのお勧めフレーズ

 自分の意見を言うときに「という説もあるよね」というフレーズを使ってみましょう。

【例】「会食はまだ控えたほうがいいという説もあるよね」

 過信を最小限にとどめてくれる効果、「絶対~だ」「こうするべき」といった断言や批判を予防する効果が期待できます。

情報にはたいてい自分のバイアスがかかっている

 「データを確認したから間違いない」「これはエビデンスベースだから」と思うときも、自分の正しさを人に押しつけるのは、少し待ったほうがいいかも知れません。

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