CAのここだけの話

A380の「上空ラウンジ」と「隠れ部屋」 CAがご紹介する機内設備 (1/2ページ)

松岡至宝
松岡至宝

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第87回は中東系航空会社に勤め乗務7年目の松岡至宝がお送りいたします。

 航空会社によって保有する機材のデザインや機内のインテリアは様々です。実際に搭乗すると、それぞれの会社のコンセプトや各国の文化を感じることができるので、飛行機好きの方はワクワクするのではないでしょうか。今回は私が乗務する中東系航空会社の2つの機内設備についてご紹介させていただきます。

A380に完備された、空の上のラウンジ

 私たちの会社が運用するA380の機体では、ビジネスクラス、ファーストクラスのお客様には飛行中、機体の2階後方部分にあるラウンジをご利用いただけます。温かいお飲み物からワイン、シャンパン、ウイスキー、お洒落なカクテルなど様々なドリンクと、それに合わせてサンドイッチ、フルーツ、スイーツ、柿の種などもご提供しております。メニューには日本では馴染みのないカクテルもあるので、ご搭乗の際はぜひ試してみてください。

 ラウンジは、乗務員の準備後にご利用可能になりますが、乗務員がラウンジの準備を始めるのは離陸後にシートベルトサインが消灯してからです。消灯後はすぐに準備を始めますが、搭乗直後や離陸直後はまだすべてのドリンクなどが整わず、ラウンジも閑散としております。おすすめは離陸後のシートベルトサインが消灯してから15分後以降です。その頃にお越しいただくと、すべてのドリンクの陳列も終え、インスタ映えする写真を撮っていただけると思います。

 ラウンジは、気流の悪いエリアを通過し揺れが激しい状況でもご利用いただけます。ラウンジのソファーにはシートベルトも備え付けてありますので、揺れが増した際には、そちらに座って引き続き空のラウンジの雰囲気を思う存分楽しんでいただけます。

 ラウンジは、着陸に向けて降下体制に入るまでお好きなだけご利用いただけます。

サウジ便ならでは ノンアルが充実

 私たちの航空会社のベースであるドバイから中東近辺にも、この空のラウンジを備えたA380の機体が運航しております。ただし、特にイスラムの規律に厳格な国、サウジアラビア線にはお酒を持ち込むことは違法のため、載せておりません。その代わりに充実させているのが、イスラム圏のお客様が好まれるスパークリングジュース(ホワイトグレープジュース、ザクロジュースなど)やライムレモンジュースといった多くの珍しい飲み物で、ラウンジにも並べています。

 この路線だけ、ラウンジのディスプレイが唯一異なるので、1時間半から3時間ほどの短いフライト時間ですが、もしサウジアラビアへご出張の際にはぜひチェックしてみてください。

“中東系”はフレンドリー ラウンジでも会話を楽しんで

 また中東の航空会社は多国籍な客室乗務員が在籍していることも特徴の一つです。出身国は150カ国以上。その乗務員たちが毎フライト、乗務前のブリーフィングルームで初めて対面するということが日常です。

 なので、社交性も高くフレンドリーさは抜群。ぜひ機内でサービスの合間などの時間がある時はラウンジへ来ていただき会話を楽しんでみてください。日本では普段出会えない国籍の乗務員も乗っているかもしれません。

 中東から日本線のような長いフライトだとこちらも「お客様はどちらへご旅行されているのかな?」と興味津々でお話してみたいときもあります。私たち日本人客室乗務員も日本路線には6人乗務するように規定されているため、お会いする機会があるかもしれませんね。

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