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菅政権はラスボス型? 会社経営陣や部署を例えると分かる「方向性と課題」 (1/2ページ)

常見陽平
常見陽平

 7年8カ月、憲政史上最長の政権となった第二次安倍政権が終幕した。自民党の総裁選で前官房長官の菅義偉氏が圧勝。菅政権がスタートした。

 菅内閣は例えると○○内閣か?

 あるラジオ番組でこんな質問をされた。「菅内閣は、例えると○○内閣ですか?」というものだ。私は「ラスボス政権」と答えた。菅義偉首相の見た目が、『ドラゴンクエストシリーズ』のラスボスの変身前に似ているから、というだけではない(竜王やハーゴンの変身前に似ている、気がする)。「令和おじさん」「苦労人」などと称され、総裁選においては「ダークホース」とされた彼だが、怖い方向に化けるのではないかと私は捉えている。「安倍路線の継承」を打ち出しているが、実際はそうではなく、小泉政権のような「壊し屋」ではないか。官僚に対しても、メディアに対しても引き締めを厳しく行いそうだ。中継ぎ役では決してなく、案外、長期政権になるのではないかと私は見ている。

 一方、彼がやめたあと、次の総裁・首相をどうするか(もちろん、今回の総裁選も対抗馬はいたし、出馬しなかった有望株もいたが)。そして、野党の合流新党も誕生した。菅首相こそが現在の政治において、ラスボス的な存在であり、彼が退陣したあとに、新たな世界が広がるのではないかと私は見ている。

 ただ、いざ振られてみて嬉しくて、キャッキャと「菅内閣はラスボス内閣」と答えてしまったが、新しい内閣が立ち上がったときの報道は、茶番だらけだ。この「新しい内閣は○○内閣」に関しては、あくまでスタート時の印象をもとにした、妄想にすぎない。「菅内閣は○○内閣」は、むしろ退陣したあとにこそ総括して実施するべきである。

 毎年、発表される「今年の新人は○○型」「今年の新人が選ぶ理想の上司」などに近い。前者はその世代内の多様性を無視し、特徴を列挙し、その年に流行っていることをうまく持ち出して例えたものである。後者は、まだ働き始めていない人に質問したものであり、やはりそのときに認知度の高い芸能人、スポーツ選手などを取り上げて妄想したものである。

 閣僚たちの似顔絵入り紹介文などもそうだ。いかにも人間くさいエピソード、ユニークな話が紹介される。「パンケーキが好物で議員会館でも毎日、食べる」「とんかつが好き」「カラオケの持ち歌は矢沢永吉」などのエピソードが連呼される。西村経済再生担当大臣の「東大ボクシング部」という話を何度、読んだことか(だから、叩かれても平気なのか、批判をスルリとかわすのかと納得したが)。「苦労人」「叩き上げ」という(ことになっている)菅首相の紹介文などもそうだ。人物像を紹介するなら、より多面的に深いものを知りたいし、掲げる政策について詳しく知りたいのではないか。

 既存組織の分析は有益

 さて、この「○内閣は◎○内閣」は茶番そのものだが、既に存在する組織を何かに例えて分析するのは、まだ有益だ。情報量が十分あるからだ。いま、組織が向かっている方向性も確認できるからだ。あなたの勤務先の経営陣や、所属する部や課は「◎○型」だろうか。

 このあたりを調べてみると、意外に深い。現在の経営陣はどのようなキャリアを築いてきたのか。出身部署、職種はどこなのか。年齢や性別の構成はどうなっているのか。どのようなタイプなのか。これを読み解いていくと、組織の方向性や課題が見えてくる。

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