SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第90回はアジア系航空会社で乗務する藤谷真由香がお送りいたします。
健康意識が高い読者の皆さま、日々の移動や出張で体調管理をすることが難しいと感じていませんか? コロナの影響で出張がしばらくゼロだった方も、徐々にその機会も増えてきたでしょう。そういった方は常日ごろから飛行機やホテルを利用することも多いと思います。そこで、CA歴10年目の私が、飛行機などの移動中や、出張先でも体調を維持する方法をご紹介していきたいと思います。
機内食は高カロリー 「MYリセット食」で簡単に調整
機内食や海外の食事はカロリーが高いイメージがありますよね。実際、機内食は意図的に摂取カロリーが高めに設定されています。
飛行機では、気圧の変化などで人の味覚は鈍くなります。また緊急時事態に備える必要もあります。そのため味付けを濃くしなければならなかったり、エネルギーを補給するためだったり、保存料などが使われていたり、と様々な理由で高カロリーになっているのです。
CAもフライト中は「クルーミール」が用意されていて、弊社ではお客様と同じ食事が提供されています。とはいえ、毎回のフライトでクルーミールを食べるとなると正直なところ飽きますし、カロリーも計算しづらいので、自分自身で準備し持っていくCAが多いです。
私がフライトやステイ先にいつも携行しているのは「リセット食」です。つい食べ過ぎてしまった。ストレスや疲れがたまっている。そんな不調の原因をリセットするのがリセット食です。日持ちがよく、常温保存OKなものをそろえるのが私流の「MYリセット食」です。
【MY リセット食】
- オートミール
- デーツ
- ミックスナッツ
- チアシード
- カカオニブ
オートミールは、食物繊維が豊富に含まれていて栄養満点ヘルシーで重宝します。あまり馴染みがないかもしれませんが、意外とおいしいんですよ! 機内で食べるときはお湯やお水をかけるとお粥風に。機内食のヨーグルトをかけてシリアルのようにザクザクと。など、簡単にアレンジしていただけます。
また、運動をされている方におすすめなのは、オートミールにチョコレート風味のプロテインをかけてお湯を注ぎ、スイーツのように食べる方法。私はきな粉味のプロテインをかけて食べるのが一番好きです。
デーツ(ナツメヤシの実)やミックスナッツなどは小腹が空いたときにお菓子の代わりにぴったり! 血糖値が上がりにくいので、エネルギーチャージにおすすめです。
機内食のカロリーが気になる方、出張先での外食が続いてリセットされたい方、ぜひ「MYリセット食」の携行を試してみてください。
短時間でも質の高い休息をとる秘訣
飛行機のエンジン音や話し声が気になってなかなか寝られない。明かりが気になって寝られない。…など、普段とは違う環境で寝ようとしても、色々と障害があり、ぐっすりと寝ることは難しいですよね。
そこで、短時間でもしっかりと休息が取れる秘訣をご紹介します!