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言葉が荒くなると、心持や行動も雑になる パンデミックとの付き合い方 (1/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 パンデミックとの付き合い方は、そう簡単に習得できるはずもない。イタリアも先月から第2波に苦しめられている。そこで政府から矢継ぎ早に出る厳しい行動規制に対して国民の反発は強い。この3月から延々と何らかの規制が(途中に懐柔策はあるが)続き、人々は八つ当たりをするしかない。

 先日、首相のコンテが「私も反対の立場にいれば大いなる不満を政府に抱くはずだ」とコメントしていた。

 6月に封鎖が解除されてもソーシャルディスタンスは維持し、レストランに行けば限定的なメニューから料理を選択せざるをえない。閉じられた空間に入る時は体温を測り、手を消毒し、マスクを着用する。

 全員が全員すべてをきっちりと守っていなくても、少なくても7~8割の人たちが概ねそう無茶なことをしていない。ミラノで生活しながら、そういう感覚で街の風景を眺めていた。

 実際、どこかの報道でマスクの装着率は7~8割だったと伝えていた。「ああ、やっぱりそんな感じなのだ」と思った。しかるべきところに行って受付で指の消毒をし忘れたら、猛烈な勢いで注意を受けた。

 それだけ注意をしてきても、日々驚くほどの勢いで感染が広がっている。10月前半あたりまではスペイン、英国、フランスと比べてイタリアの抑えが効いていると見えていたが、いつかあの波がイタリアにも到来するのは避けられないとの覚悟は春の経緯で痛いほどよく分かっている。

 国境をあけたまま完璧な予防対策などありようがない。それは分かっているが、人々は誰かに文句を言わないと気がすまないのだろう。

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