最強のコミュニケーション術

「今年の5大ニュース」でわかる深層心理 仕事納めまでに確認したい3項目 (2/2ページ)

藤田尚弓
藤田尚弓

 ご存知のように、気合いや根性だけで解決できる問題は、そう多くありません。過去に失敗したケースでも、部下はそれなりに頑張っていたはずです。同じような失敗を繰り返させないためには、精神論だけではない具体的な改善策が必要なのです。そこでやってほしいのが、今後の改善に繋げる「原因の確認」です。

原因を○○だと言う部下はまた失敗する

 部下と振り返りをする機会があったら「なぜ失敗したと思う?」と訊いてみてください。

 このとき、失敗の原因を「景気」や「COVID-19」などの“自分では変えられないこと”だけを挙げる部下の場合、また失敗を繰り返してしまう可能性が高くなります。

 逆に「プレゼンの仕方が悪かった」「状況に合わせた動きができなかった」などの“自分で変えられる部分”を挙げる部下の場合、次回は同じ失敗をしない可能性が高いと言えるでしょう。

 失敗の原因について訊くときは、責めているような口調にならないよう、十分留意してください。責められたように感じると、失敗を正当化するような理由を引き出してしまうからです。ソフトな口調、やわらかい表情で質問するようにしましょう。

 景気など自分では変えられないことばかり理由に挙げる部下の場合でも、責めるような口調はNGです。「同じ失敗をしないために、自分で変えられる部分があるとすれば、どんなことがあると思う?」といった質問を、できるだけ穏やかにしてみてください。

時代が変わった今年はマスト 「必要かどうかの確認」

 探しものに関する調査(*2)によると、私たちが探しものに費やす時間は年間145時間で、約8割の人が「探しものをしている時間は無駄」と感じているそうです。12月には大掃除をする職場も多いと思いますが、その前にデスクの整理整頓をしておきましょう。

 今年は働き方が大きく変わりました。これまで必要だったものが必要でなくなったり、新たに買い足したり、物に関しても変化が多かった1年となりました。この機会に、必要な物、必要でない物の見極めをしませんか?

 整理整頓のコツはいろいろありますが、まずは物を減らすというのが大前提です。新たな働き方によって不要になったものは処分しましょう。物を減らせば、探しものにかかる時間も減らせます。

モノの取捨選択 必要かどうかはこのフレーズで見極められる

 捨てるべきか、いや、いつか使うかも…。迷ってしまう時点で不必要な確率が高いと思われますが、そんなときには自分にこう問いかけてみてください。

「今、これをなくしたとして、自腹で新しいものを買うだろうか」

 なくても影響がないもの、新しく買おうと思わないものは、必要でない物と認定してよいでしょう。いつか使うかもという保険的な考えのせいで失ってしまう、年間145時間もの時間を考え、思い切った整理をしてみませんか。探す時間が浮くことで、新たな時間が生まれ、できることも増えるかも知れません。

*1 働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書 厚生労働省 平成26年

*2 探し物に関する調査 TrackR, Inc. 2017年

藤田尚弓(ふじた・なおみ)
藤田尚弓(ふじた・なおみ) コミュニケーション研究家
株式会社アップウェブ代表取締役
企業のマニュアルやトレーニングプログラムの開発、テレビでの解説、コラム執筆など、コミュニケーション研究をベースにし幅広く活動。著書は「NOと言えないあなたの気くばり交渉術」(ダイヤモンド社)他多数。

最強のコミュニケーション術】は、コミュニケーション研究家の藤田尚弓さんが、様々なコミュニケーションの場面をテーマに、ビジネスシーンですぐに役立つ行動パターンや言い回しを心理学の理論も参考にしながらご紹介する連載コラムです。更新は原則毎月第1火曜日。アーカイブはこちら

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