今日から使えるロジカルシンキング

成功者は鍛えてる 一見「三角形の問題」を「連立方程式の問題」と見破る力 (1/2ページ)

苅野進
苅野進

 学習塾の世界では年末年始は最も忙しくなる時期です。年明けすぐから各年代の入試がはじまるからです。みなさんもご経験があるかと思いますが、この時期になると入試の過去問題に取り組み始めます。今日は、この過去問演習を題材に「問題発見力」のお話しをしたいと思います。

 中学入試の問題です。「三角形ABCの面積を求めてください」と言われたときに、みなさんは「三角形の面積=底辺×高さ÷2」 を思いついたのではないでしょうか。つまり、みなさんは「底辺」と「高さ」を探し出すことを「問題」だと設定したのです。

 しかし、この問題は「連立方程式」の問題です。小学生では「つるかめ算」と呼ばれています。ほとんどの生徒は、この問題が「つるかめ算だ」と気づけは簡単に解くことができます。模範解答もつまずくことなく読み進めることができます。

 ここで多くの生徒は「なるほどね」で済ませてしまいますが、感度の高い生徒は「なぜ三角形の問題にしか見えないのに、連立方程式の問題だと気づくことができる人がいるのか?」と考えるのです。この問題の難しさは、ここにあるからです。

  • 「先生、どうやったら連立方程式だって気づけるの?」

 これは「真の問題発見」の難しさと大事さに気づいた生徒からこの時期に出るようになる質問です。学校や塾で勉強している時には、「今は○○の単元の問題を解いている」とわかっているのですが、試験では「この問題をどの単元の技術で解くのか?」を自ら選択することが最大の山場です。つまり、この質問が出るようになる生徒こそ試験で結果を出せるのです。

  • 「気づきにくい連立方程式の問題だと見破ることができるようになるには?」

 という問題設定をして、勉強を継続すると同様の問題に対応できるようになります。一方で、わかりやすく構成された模範解答を読んで、「読むことができた=理解できて、次は解ける」と考える思考にとどまっていると、「勉強しているのに試験で結果が出ない」とか「簡単な問題なのに試験ではできない」という袋小路にはまってしまいます。

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