働き方

緊急事態宣言でも…「満員電車が全然解消されない」残念な理由とは (1/3ページ)

 1度目の緊急事態宣言が解除されたあと、すぐに満員電車やリアル会議が復活。そして2度目の宣言では、出勤7割減を目指しながら、混雑具合が改善できていない。新型コロナをきっかけに通勤ラッシュの解消、働き方改革も、というのは幻想なのか――。

 ■疫病による革命

 コロナ禍を生き延びる方策として、現代人はリモート社会へのシフトを選んだ。「うちにいよう」。これまでいろいろな人が大声で「ワークライフバランスだ!」「滞社時間の長さに働きがいを求めるな!」「生き方を考えなおそう!」なんて言い続けていたのは何だったのかと思うくらい、圧倒的に速く、広く、深く、人類史に残る規模の社会変革があっさりと起きたわけだ。

 オフィス街はガラガラ。在宅勤務へのシフトで脱都心、脱大規模オフィスのトレンドが起き、バックオフィス機能を収容していただけといったようなテナントは、固定費削減の好機とばかりに逃げていく。IT業界のリモートシフトは顕著で、2020年の米国西海岸ではFacebookが「現状、リモートで働けている従業員は今後もテレワークを認める」とし、日本でも富士通がオフィス面積5割減に加えて通勤定期代の支給を廃止するという全社的なテレワークシフト方針を発表して、人々は「これがニューノーマル(新しい生活様式)か……」と噛み締めた。みんなおうちでWFH(ワーク・フロム・ホーム)、これはもはや疫病による革命である。

 ■ハード面よりメンタル面が追い付かない

 だが社会の変化の速度に、当の人間がついていけていない。そりゃそうである。これまでたとえば何十年もの間、片道1時間の「痛勤」生活を毎朝晩続けていた人にとっては、初めのうちこそ「通勤って当たり前のことだと思っていたけど、辛かったんだなぁ。在宅勤務ってのも体がラクでいいもんだな、助かる」なんて喜んだものの、自宅で働くということに慣れていないため仕事とプライベートの切り替えができず、延々と働いてしまうとか、生産性が上がらないとか、運動量が足りないとか、家族との関係が……とか、いろいろな悩みも噴き出しているようだ。

 在宅勤務生活をサバイブするライフハックが、2020年春夏頃は「ホームオフィス空間の作り方」とか「オンライン会議で映えるコツ」「自宅でエクササイズ」のような設備の話だったのが、秋冬以降は「生産性(やる気)を上げるには」「夫の在宅勤務にイラつく妻は何に怒っているのか」「鬱々とした気持ちを克服するには」など、メンタルの話になってきているのが興味深い。自宅時間が増えたが孤独な心を癒すため、ペットを飼い出す人もいる。

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