最近の指標として下記の2つが重要視されています。
収益をあらわす指標
- ARPU(Average Revenue Per User)
- =ユーザー1人あたりの平均売り上げ金額
- ARPPU(Average Revenue Per Paid User)
- =有料課金ユーザー1人あたりの平均売り上げ金額
とくに後者は、一度お金を払うくらいの好意的なユーザーなわけですから、優良顧客としてさらなるサービスの重要ターゲットになります。
たとえば、スポーツジムではトレーニング用品やサプリメントなどの物販が重要になってきています。売り上げの5%ほどが目標で、10%を占めるジムもあるほどです。また、小学生向けの大手学習教室では、集団授業に関する補習などで家庭教師を雇う生徒がいるところに目をつけて、自ら個別指導教室を運営しています。
モノづくりや新サービスの提供という点では中古市場よりも実はこちらの方が圧倒的に既存のモノづくり企業の構造に合致しているとも言えるのです。
新製品が売れない時代の流れにどう乗るか
もはや、「モノづくり企業ではない企業」が出てきて、「究極にまで2次流通を進める」ことで収益を得ようとする状況を想定すべきなのでしょう。「もう新製品の投入はいらない。既存の製品だけで回していきましょう。そのお手伝いをします」というサービスにどう対抗するか? その流れを止められないなら、その流れにどう乗るか? 長期的な戦略が大事な時期になっていると言えます。
【今日から使えるロジカルシンキング】は子供向けにロジカルシンキングのスキルを身につける講座やワークショップを開講する学習塾「ロジム」の塾長・苅野進さんがビジネスパーソンのみなさんにロジカルシンキングの基本を伝える連載です。アーカイブはこちら