働き方

仕事のデキる人とデキない人を決定的に分ける「たった1つの口癖」 (3/3ページ)

 感謝には「優先順位」をつけていい

 できる人は、どうしてそこまで相手に感謝することができるのか--。

 でも、正直なところ、自分とかかわりのある全員に対して、等しく熱量を持って感謝で応えていたら、ちょっと大変ですよね。

 若い頃、彼女から「あなたは誰に対してもやさしすぎる」と言われてフラれた、知人の男性がいます。もし、私が当時の彼にアドバイスをするとしたら、こう言ったと思います。

 「感謝には、優先順位をつけていい!」

 たとえば、私は、星の数ほどある会社のなかから、私の会社を選んで入社してくれた社員全員に、感謝しています。彼らのためなら、命の時間を惜しみなく差し出せます。

 でも、ふだん、自分となんの関係もない人がいきなり、「相談に乗ってほしい」とやってきても、社員にするのと同じ熱量では対応できません。

 感謝の度合いは、相手からの「感情のエネルギー」の熱量に比例させていい。

 感謝の度合いには、えこひいきがあってしかるべきなんです。

 その意味では、お客さまは、私と私の会社を信じて対価を払ってくださっている。その信頼とご恩を考えると、どんなに感謝しても足りないくらいです。

 だからこそ、命がけでコミュニケーションし、全力で感謝して、信頼にお応えする。

 セミナーでも、熱心に質問してくださる方に対しては、こちらも全力で応えます。

 それが、礼儀であり、感謝の基本だと思っているからです。

 「ありがとう」の総数がそのまま数字につながる

 かつて、むさぼるように本を読んでいたとき、次のような言葉に出会いました。

 「お金というのは、『ありがとう』の総和である」

 お金のなかった学生の私は、「どうやったら稼げるのだろう?」と常に考えていました。だから、「ああ、そういうことか!」と納得したのを覚えています。

 前に「実際に仕事をして、その結果としてお金が移動するけれど、その前には『感謝の気持ち』という感情の見返りがある」というお話をしましたよね。

 ですから、私は今でも、研修では、「売上というのは、『ありがとう』の質と量の総和です」とお伝えしています。

 できる人、稼ぐ人というのは、たくさんの人から、心のこもった「ありがとう」をもらっています。それが、結果として売上という対価になっているのです。

 そして、もうひとつ大切なことは、目の前で「ありがとう」と言ってくれる人の、うしろにいる人たちからも「ありがとう」を言ってもらえるように意識すること。彼らのぶんまで意識すると、もらえる「ありがとう」の数も必然的に増えますよね。

 「ありがとう」の数が増えると、売上も増えます。

 知人のフリーランスの方は、「1日に3回は、『ありがとう』と言ってもらうこと」を目標にしているそうです。その方を見ていると、次々とまわりから仕事が入ってきている。やはり、「お金は『ありがとう』の総和」というのは、正しいようです。

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 浅川 智仁(あさかわ・ともひと)

 営業コンサルタント、ライフデザインパートナーズ代表取締役

 1978年山梨県生まれ。早稲田大学卒業。グローバル展開をしている能力開発企業で、入社2年で年間トップセールスを獲得したのち、独立。営業コンサルタントとして、1万1000人以上のビジネスパーソンや経営者の成績アップに貢献している。2010年8月には『The Japan Times』が選ぶ『アジアを代表する次世代の経営者100人 2010』に選出。著書に『できる人は、3分話せば好かれる』(三笠書房)、『お金と心を動かす会話術』(かんき出版)、『できるリーダーは、こう話す』(PHP研究所)などがある。

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 (営業コンサルタント、ライフデザインパートナーズ代表取締役 浅川 智仁)(PRESIDENT Online)

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