バジルは夏の食卓で活躍するシソ科のハーブ。私が働く農場では、約150種中で出荷数ナンバーワン。
流通するのは主にスイートバジルと呼ばれる品種。実はバジルの品種は多様で、花も葉も茎も赤紫色をしたレッドルビンバジルや、シナモンの香りがするシナモンバジル、ガパオライスでおなじみのホーリーバジルなどがあります。
スーパーで買うと1袋200円ぐらいで、食材としては少しぜいたく。リーズナブルにたくさん食べたいという人は、苗を買って育ててみましょう。
栽培のポイントは、摘み取りです。まずは20センチくらいの高さまで育ったら、茎の先端を摘み取りましょう。するとわき芽が伸びて、新しい葉がついてきます。収穫は、新しい葉から。次の芽が育ちやすく、長く収穫を楽しめます。
日あたりのよい場所で育て、土の表面が乾いたら水やりを。湿度が高いと株が弱り、病気や害虫が発生しやすくなってしまうため、梅雨の間は雨があたらない場所にプランターを移動させましょう。
これから9月にかけてが最も育てやすい季節です。次回はバジルを使ったお料理を紹介します。
(ハーブコンシェルジュ 小早川愛)