NY株、2カ月ぶり最高値 3万4786ドル 金融緩和縮小の警戒後退

    2日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続伸し、前日比152・82ドル高の3万4786・35ドルで取引を終え、約2カ月ぶりに過去最高値を更新した。投資家の注目を集めた米雇用統計で、景気動向を敏感に示す非農業部門の就業者数が予想以上に改善したことが好感され、買い注文が優勢となった。

    物価上昇の指標となる米長期金利が低下し、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和の早期縮小への警戒感が後退したことも相場を支えた。

    ハイテク株主体のナスダック総合指数も続伸し、116・95ポイント高の1万4639・33と最高値を更新。幅広い銘柄のSP500種株価指数も続伸して32・40ポイント高の4352・34と、7営業日連続で最高値を更新した。

    7月中旬には、主要企業の4~6月期の決算発表が本格化する。新型コロナウイルス禍によるサプライチェーン(供給網)の混乱の収束が見通せない中、業績回復基調が続くかどうかが焦点となる。(共同)


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