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【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(829)立花隆さん、「知の巨人」はちょっと違う

立花隆さんを「知の巨人」というのはちょっと抵抗がある。立花さんはすぐれたジャーナリストだ。

立花隆さん
立花隆さん

「田中角栄研究」では徹底した資料の分析によって、「日本共産党の研究」では徹底した取材によって、立花さんは日本のジャーナリズムに「調査報道」を根付かせた。

好奇心と難しいことをわかりやすく書く能力で立花さんにかなう物書きは少ない。

『週刊文春』(7月8日号)は立花さんの追悼大特集。グラビア8ページと特集6ページ。いろいろなことを懐かしく思い出した。

左柱は「経産『詐欺官僚』カネと女と父親」。

コロナ禍の中小企業を救済するための「家賃支援給付金」を騙(だま)し取ったとして逮捕された経済産業省産業資金課係長、桜井真容疑者と同省産業組織課の新井雄太郎容疑者。

〈給付金制度を熟知したキャリア官僚の二人が〉〈給付金制度を悪用し〉550万円を詐取したというのだから話にならない。しかも2人は慶応付属中・高から慶大に進学。新井容疑者の方は、その後東大に転じ、司法試験にも合格という絵に描いたようなエリート。

550万円でキャリアを棒に振った2人。もはや理解不能だ。

ジャーナリズム精神を失っていない『週刊ポスト』(7月9日号)は果敢に「誰が五輪『開催』と決めたのか」。

〈政界、財界、メディアといった〝五輪ムラ〟ご一行の謀略や企みを今のうちにきちんと暴いておかないと〉と狙いはいいのだが、全体的に突っ込み不足と今さら感。

ただし、ワイドショー、コメンテーターの無責任ぶりを批判しているのは『ポスト』らしい。

〈これまで民放各局の情報番組は、開催に懐疑的な方向で番組作りをし、コメンテーターも中止論が大勢を占めていた。が、今後は一転して「五輪応援企画」を増やしていく予定〉

〈大会前後の関連番組を合わせた総放送時間は450時間超で過去最高〉〈期間中は民放5系列が日替わりで朝から晩まで、競技の生中継〉

(月刊『Hanada』編集長)


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