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中国卸売物価8・8%上昇 6月、原料価格高騰続く

【北京=三塚聖平】中国国家統計局が9日発表した6月の工業品卸売物価指数(PPI)は前年同月比8・8%上昇した。上昇率は12年8カ月ぶりの高水準を記録した5月(9・0%)から0・2ポイント下がって9カ月ぶりに減速したものの、国際的な原材料価格高騰の影響により依然として高止まりしている。

内訳では石油・天然ガス採掘業が53・6%上昇するなど、エネルギー関連や金属加工の伸びが目立った。商品市況高騰により、企業の原材料の仕入れコストが増している。

中国政府は、買い占めや価格操作を行わないよう大手企業や業界団体を5月下旬に指導するなど、価格高騰に神経をとがらせている。統計局は「価格安定の政策効果が出始めた」との見方を示す。

また、原材料高騰に苦しむ中小企業の資金繰りを支える姿勢も見せる。今月7日に李克強首相が主宰した国務院(政府)常務会議では、金融機関から預金の一定割合を強制的にあずかる「預金準備率」の引き下げなど、追加の金融緩和策を検討していることを表明した。新型コロナウイルス禍からの景気回復に水をさすことを警戒している。

一方、統計局が9日に発表した6月の消費者物価指数(CPI)は1・1%上昇し、4カ月連続のプラスだった。上昇率は5月から0・2ポイント縮小した。中国人の食卓に欠かせない豚肉が36・5%下落したことが影響したものの、生産コストの上昇を受けた最終製品への価格転嫁が進んでいないとみられる。


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