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【学ナビ】羅針盤 日本菓子専門学校・三浦秀一校長 スイーツ甲子園、高見につながる経験を

菓子業界の要望によって昭和35年に誕生した日本菓子専門学校(東京都世田谷区)。和菓子と洋菓子、パン業界で活躍する人材を輩出してきた。同校は、高校生が菓子作りの技術を競い合う第14回スイーツ甲子園(主催・産経新聞社 特別協賛・貝印、決勝は9月19日開催)の熱戦の舞台にもなる。三浦秀一校長に菓子作りのおもしろさや夢に挑む高校生への激励メッセージを聞いた。(聞き手・宮田奈津子 写真・鴨志田拓海)

日本菓子専門学校 三浦秀一校長(鴨志田拓海撮影)
日本菓子専門学校 三浦秀一校長(鴨志田拓海撮影)

--昨年、学校設立60年を迎えた

「日本が高度経済成長期に入り、豊かさを追い求めるなか、和洋菓子やチョコレートなど、業界団体や企業が力を合わせ、将来を担う人材を育てていくために設立された。当時は和菓子店といった家業の跡継ぎや製菓関連企業から派遣された学生が多かった。時代は変化し、今は多様な背景を持つ学生が夢に向かって研鑽(けんさん)している」

--幅広い知識と確かな技術力を身につけることができる

「製菓技術学科では、技術と知識を基礎から学び、自分なりのおもしろさを見つけ、専攻につなげていく。製パン技術学科は、パン職人を育てることに定評があるドイツの指導方法を取り入れて立ち上げた。平成28年に誕生したハイテクニカル科は、世界で活躍できる菓子技術者を育てていくことを目指している」

--コミュニケーションを重要視している

「実習作業チームは、基本的には3人一組。メンバーを変えていくので、協調性と責任感が試される。苦手な人とも協力し、良い作品を生み出す力を鍛える。他人を思いやる気持ちを持てるかどうかが重要だろう。技術があるのは当たり前。今の業界が求めているのは、このコミュニケーション部分だと考えている」

--スイーツ甲子園も3人一組。決勝大会では、予選を勝ち抜いたチームが作品を時間内に完成させる

「高校生なら本来は知識を吸収する時期。その中で挑むからには、背伸びをせず、チームの意見を合わせていく過程を大切にしてほしい。見た目が美しくても、おいしくなければ菓子ではない。何を訴えたいのか。素材を使う根拠や味のバランス。コンテストの先に何を見据えるのか。勝敗ではなく、将来の高みにつながる経験を得てほしい」

--製菓のおもしろさとは

「すてきな菓子を生み出せること。しかし、常に新しいものを創造していく大変さもある。製菓分野でも情報はあふれ、和洋といった既存のジャンルが取り払われていく。好きで入った世界なら、自由に楽しみながら、多くのことを学んでいってほしい」

【略歴】 みうら・しゅういち 昭和31年、横浜市出身。生家は和菓子店(現在は廃業)で、菓子作りを続ける祖父を見て、菓子作りに憧れた。駒澤大学法学部卒業後、製菓の世界へ飛び込み、仏などで修業を積んだ。独学を中心に学んだ経験から専修学校の重要性を痛感、人材育成に尽力している。平成30年から現職。



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