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【美村里江のミゴコロ】手話で「大阪」ご存じ?

先日、耳の聞こえないご両親を持つライターの方の著書を読み、手話について思い返し、自分でもいくつ覚えているか確認してみた。以前、失声症の役を演じたときに覚えたものだ。

当時は話ごとに、お手本手話映像を見つつ2時間ほどの自主練習。その後、先生方と対面して復習するのだが、毎回頭が熱くなり、額に冷却シートを貼って寝たほどだった。そこまで脳を絞ったおかげか、今も結構覚えていた。

手話の動きを教わる際、先生方が由来を教えてくださるのだが、これが大変面白かった。例えば脈をとるしぐさプラス四角い箱(建物)は病院。プラス親指なら医者。親指と人さし指を直角にした指さし状態で、両手の親指を向かい合わせ、上に上げると「東」。手の向きを翻して下に下げると「西」。これを2回ずつにすると東の都「東京」、西の都「京都」になる。

「なるほど」と感心したり「面白い」と特に思った由来の手話は、必要よりオーバーな振りで覚えてしまっているようだ。悪い癖である。

特にひどかった(?)のは「大阪」。豊臣秀吉の放射線状の兜(かぶと)のデザインを模していて、人さし指と中指を立てた状態で、額から斜め上にちょっと上げる。なのに私は両手で、しかもかなり大ぶりな動きで覚えてしまっていた。正解の動きを確認して、「全然違う」と自分で笑ってしまった次第。

ただ、これにはもう一つ理由がある。大阪の由来を知ったときに、他にも有名武将の兜で示される単語がないか調べ、そのデザインの幅広さにおののいたのである。エビやトンボ、ムカデの生き物系。神獣や天狗(てんぐ)を模したもの。格闘技のトロフィーのようなもの。実戦用だけでなく、式典や褒賞用として作られた兜も少なくないそうだが、秀吉の放射線兜がシンプルに見えてくる。

さらに、その放射線が菖蒲(しょうぶ)系の葉を模していて、「尚武(武を重んじる)」にかけていること、細川忠興(大河ドラマ出演時のわが旦那さま)が武具に詳しい武将だったことも、芋づる式に知った。その興奮が心に残った結果のオーバー手話だと思う。

ちなみに、漢字をそのまま模している「北」も面白い。歌手・タレントのDAIGOさんの「ウィッシュ」ポーズに似ているので、ご興味のある方は調べてみてください。


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