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【話の肖像画】デザイナー・コシノジュンコ(81)(28)「日本をデザインし伝えた」賢三さん

《きょうだい以上にきょうだい。家族でもあり、幼なじみでもあり、同僚で戦友だった。2人はさまざまな局面を、ともに乗り越えてきた》

唯一無二の存在、高田賢三さん(左)と
唯一無二の存在、高田賢三さん(左)と


出会ったのは文化服装学院時代、19歳のとき。それから60年以上の付き合いで、唯一無二の存在です。「花の9期生」のなかでも、賢三さんとは特に仲がよかった。私は大阪、彼は兵庫の姫路出身で話も合いましたし、なにかと励ましあってきました。

当時の賢三さんは、黒縁眼鏡に金ボタンの学ラン姿。東京に来て2年もたつのに、まだ学生服が一張羅だった。まさか、ファッションを学ぶ学生とは思えないコーディネートでした。

それが、パリで最も成功したデザイナーのうちの一人になるのですから! 私にとっても、いい刺激となっていた。若い頃から切磋琢磨(せっさたくま)しあい、互いの存在が張り合いとなっていた。

賢三さんは早くから日本を離れ、拠点をパリに置いた。だからなのか、「日本の良さ」や「日本らしさ」を、うまく服に落とし込んで表現していた。

パリに行き、海外で勝負するには、外国の人が見たことがないものを提示する必要があった。日本をデザインし、伝える。そのシンプルだけれど、難しいことをやってのけていた賢三さんは、あくまでも「日本人」だったのです。(聞き手 石橋明日佳)

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