話の肖像画

    デザイナー・コシノジュンコ(81)(29)私が知らない私を追い求めて

    「いのちの輝き」には、人間だけでなく、あらゆる生き物や自然も含まれていると思う。視覚的に自然を感じられるような場所で行うことで、万博の開催目的として挙げている「持続可能な社会の実現」を一目で示し、感じてもらえることができるのではないでしょうか。

    (右から)建築家の安藤忠雄氏、井上信治万博相と大阪・関西万博の意見交換の後、写真撮影に臨んだ=令和2年10月、大阪市北区 (柿平博文撮影)
    (右から)建築家の安藤忠雄氏、井上信治万博相と大阪・関西万博の意見交換の後、写真撮影に臨んだ=令和2年10月、大阪市北区 (柿平博文撮影)

    とても概念的な話をしているということはわかっています。これを具体化し、形にしていくことは非常に難しい。それでも、子供たちが、世界は明るい方向に発展するという可能性や希望を感じられるような提案をしていきたい。


    《立ち止まることなく、トップスピードのまま走り続けるコシノ氏。これからの未来を、どのように見据えるのか》


    私は、自分自身に明確なビジョンや希望があれば、おのずと未来は拓(ひら)かれると考えています。そして、自分の描きたい未来は必ず口に出して、自分に言い聞かせてあげることが重要です。「現実にする」という強い意思表示が必要だ。

    私は特殊だと思うけれども、特別な生き方をしているとは思っていない。大切なのは「気持ち」です。

    私はいつも、「今」が一番楽しくて仕方がないと思っている。いくつになっても今が最高で、今が一番若いのだから。行動しないと〝損〟ではありませんか?

    謙虚に何もしないのは自分に失礼。多少ずうずうしくても案外、大丈夫なものです。常に好奇心旺盛で、思ったら遠慮せずに行動する自分でありたい。

    自分には新しい可能性がまだ潜んでいる。私が知らない私を追求していきたいと思っています。(聞き手 石橋明日佳)

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