あえて書くが、最近の『週刊文春』はおかしい。今週(8月5日号)のトップは五輪開会式に難クセ。
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「台本11冊を入手 開会式〝崩壊〟全内幕」
演出責任者をクビになったMIKIKO氏本人か周辺からのネタだろうが、こんなことを今、6ページも特集して何の意味があるのか。何とも執念深い。
左柱が「西浦教授が緊急提言『このままではパラ中止も』」。
西浦博教授については『週刊新潮』(8月5日号)がバッサリ斬り捨てている。
「『8割〝狼〟おじさん』は怖がらせるのがお仕事」
木村盛世さん(元厚生労働省技官、『新型コロナ、本当のところどれだけ問題なのか』=飛鳥新社=の著者)が真っ向から批判。
〈「感染者が3000人、5000人になろうが、それで騒ぎすぎるのはおかしいと思います。現在、死者数は非常に少ない」〉
〈「西浦教授も、尾身会長も、あえて出口を見つけたくないのでしょうか」〉
〈「分科会メンバーを入れ替えるか、それが無理なら菅総理のブレーンとして、第2の分科会を作るべき」〉
『新潮』のトップは、「このままでは『敗北の空っぽ五輪』今からでも『競技場に子どもたちを!』」。
まさに、今、いちばん言いたいことを言ってくれた。
英国BBCのリポートでも「新型ウイルスによる子どもの死亡、極めてまれ/200万人に1人=英研究」と報じているという。
西村秀一氏(国立病院機構仙台医療センターのウイルスセンター長)の話。
〈「子どもにとって、新型コロナはほとんど鼻風邪」〉〈「子どもたちだけで観(み)るのであれば、感染の心配はない」〉
未来を担う子供たちに貴重な体験をさせてあげたいという『新潮』に大賛成だ(ぼく自身、夕刊フジにそう書いた)。
『ニューズウィーク日本版』(8・3)、記録的なスピードで新型コロナウイルスのワクチンを開発した米モデルナのバンセルCEOのインタビューは同誌ならでは。
(月刊『Hanada』編集長)