新型コロナウイルス蔓延(まんえん)防止等重点措置が山梨県にも適用された20日、県は人流抑制のために休業や時短営業の要請、飲食店での酒提供停止といった対策を県民や事業者に改めて呼びかけた。
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長崎幸太郎知事は臨時記者会見で、「これまで同様、命と生活・経済の両立の基本方針は変えないが、コロナが最悪の感染力を示す中、今は経済にブレーキをかけ、感染防止に重点を置くべき局面」として、県民の外出自粛や酒提供停止などの厳しい感染防止策への理解を求めた。
同時に、医療体制強化策を説明。病院や宿泊療養施設から、従来よりも早期に退所し、その後も県の専門部署が自宅での療養に対し、健康観察を続けるといった、全国的にみても前例のない新たな「退所後ケア」を始める。
同時に、宿泊療養施設である富士河口湖町のホテルについて、医師が常駐するようにして、これまでできなかった点滴や酸素吸入など一定の治療が可能となる「医療強化型の宿泊療養施設」として新たな機能を持たせる。
宿泊療養施設についても、現在の倍規模となる大規模な拡充を進めていることも発表した。これらによって、病院や宿泊療養施設の収容力を増やし、医療体制を維持させる。
また、千葉県で発生した妊婦の感染事案を踏まえ、産婦人科医と連携して妊婦へのワクチン接種の加速化を図る。
県職員らは20日夜から、飲食店などの施設で時短営業などの点検や説明を始めた。