ドイツのドレスデン国立古典絵画館は24日、所蔵するオランダ17世紀の画家、ヨハネス・フェルメール(1632~75年)の傑作「窓辺で手紙を読む女」について、3年前に開始された上塗り層を除去する修復事業がこのほど完了し、来月から同館で開催されるフェルメールに焦点を当てた企画展で一般公開すると発表した。
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フェルメールが描き、後に別人の上塗りによって隠されていた〝幻のキューピッドの画中画〟がよみがえった。同作品は来年1月22日から東京都美術館(東京・上野公園)で開催される「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」(東京都美術館、産経新聞社、フジテレビジョン主催)で来日公開される。
この作品については、1979年のX線調査ですでに、絵の上部にキューピッドの額装絵画が描かれていることが明らかになっていた。フェルメールはモチーフを幾度も描き直すことで知られ、この画中画も本人が塗りつぶしたと思われていた。
しかし、絵の具層の分析など最新の調査をしたところ、画家の死後に別人によって上塗りされていたことが判明し、注目されていた。
フェルメール展情報