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鯨食復活へ 希少な生肉を豊洲に初出荷、飲食店で提供 「くじらの日」プロジェクト

「く(9月)じ(4日)らの日」にクジラを食べよう―。日本捕鯨協会と捕鯨事業を行う共同船舶(東京都中央区)は、令和元年に商業捕鯨が再開され、3年目を迎えたことを記念し、大型のニタリクジラの生肉を豊洲市場(東京都中央卸売市場)に出荷し、飲食店でクジラ料理を提供する「くじらの日」プロジェクトを実施する。日本小型捕鯨協会も協力する。大型クジラの生肉が豊洲市場で取引されるのは初めて。「鯨食」の復活に向け、希少な生肉を使ったクジラ料理を食べてもらう機会を設け、クジラのおいしさを知ってもらうのが狙い。

築地ボン・マルシェの薄シェフが調理したクジラの低温ロースト
築地ボン・マルシェの薄シェフが調理したクジラの低温ロースト

共同船舶では6月から日本の沖合で、クジラを捕獲するキャッチャーボート(捕鯨船)とクジラを解体・加工する母船が船団を組む「母船式捕鯨」を行っている。9月1日に、直前に捕獲したニタリクジラの生肉500キロ程度を東京都江東区のお台場ライナー埠頭(ふとう)に荷揚げする。

ニタリクジラは体長が最大約15メートル、体重は最大約20トンの大型。通常は母船で解体し冷凍された状態で荷揚げされるため、生のまま流通することは珍しく、希少だという。同3日に豊洲市場で仲卸業者に売り渡す「上場」を行い、最高部位の尾の身で1キロ当たり5万円超の史上最高値での取引を目標にしている。

生肉は3、4日にプロジェクトに参加する飲食店12店でクジラ料理として提供されるほか、鮮魚専門チェーンの吉川水産(東京都世田谷区)の首都圏23店や鮮魚専門店の吉池(同台東区)などで販売される。

飲食店はクジラを知り尽くした専門店から郷土料理、居酒屋、イタリアンまであり、刺し身やステーキ、焼き肉などバラエティー豊かな料理が味わえる。イタリアンの「築地ボン・マルシェ」(同中央区)では、尾の身の低温ローストなどを提供する。クジラの脂と香味野菜を煮詰めて作ったソースと自家製クジラベーコン入りのサラダが添えられている。薄(うすき)公章シェフは「まずは最高においしい尾の身を味わってほしい。食べやすく今の時代にあったクジラ料理を提供することで再び食卓に上るようにしたい」と語る。


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