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慣れが原因?進まぬ避難 「またか」と流さず心の準備を

豪雨が続いた夏に続き、台風や秋雨の季節を迎える。ところが災害が起こるたびに鳴る避難情報のアラート音に耳慣れたとの声もあり、避難を行動に移そうと考える人は増えないままだ。きょうは防災の日。「まさか」が「またか」にならないよう、普段から避難行動を想定しておきたい。(津川綾子)

たぶん私は大丈夫-。過去に発生した災害をデータで振り返ってみると、そう思い込んでいる人が少なくなさそうなことがうかがえる。

令和2年7月豪雨で避難情報が出た岐阜県内の3市1町の住民(有効回答1058人)を対象に、同県などが昨年行ったアンケートでは、約74%が「避難しなかった」と回答。理由を聞くと、「過去の経験から大丈夫と思った」が最多で半数を占めた。

今年8月の豪雨で死者・重傷者が6人となった長崎県の例でみると、多数の地域に警戒レベル3~5の避難情報が出ていた14日午前6時時点で、避難所への避難者は、対象の約125万人中、739人だった。ほかにも親類・知人宅などに避難した人や、自宅内で安全確保を図った人もいたと思われるものの、早朝ではない同日正午時点でも避難所への避難者は679人だった。

想定される「難」を知る

このように風水害時の人々の避難への足取りは鈍い傾向がうかがえる。一方で、事前行動で命を救いやすいのも風水害、との指摘もある。

「発生の予知が難しい地震とは違い、風水害は気象情報で事前に予測して避難ができます」と話すのは、防災に詳しい旭化成ホームズくらしノベーション研究所の顧問、松本吉彦さん。事前に早めの行動を取るために、「まず避けるべき難を知ろう」と呼びかける。

難を知る第一歩は、「ハザードマップ」の確認から。浸水や土砂災害などの被害想定を色分けして示した地図で、市区町村のホームページなどで見ることができる。種類も災害別に洪水・浸水、土砂災害、高潮、津波、地震の被害想定などがある。過去の被災地を見ると、ハザードマップで被害が想定されていた地域も多い。

まずは9月に比較的起こりやすい洪水・浸水予想のハザードマップで、自宅の周囲が色塗りされているかを見てみよう。

色がついていない場合は、状況によるものの、基本的には在宅での避難を中心に準備を進める。

色がついている場合は、①想定される浸水の深さが床下(~50センチ未満)なら、在宅避難を中心に準備②50センチ以上なら、早めに自宅を立ち退く想定で準備を進める-と考えるとよい。ただし、「ハザードマップの予想は過去の浸水被害をもとに作成されたもの。予想を超えてくることも念頭に置きましょう」と松本さんは促す。


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