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心の暴力「モラハラ」 当事者夫婦が改善プログラム

「モラハラで壊れかけた夫婦関係も修復できる」と話す太田瑠美さん=大阪市浪速区
「モラハラで壊れかけた夫婦関係も修復できる」と話す太田瑠美さん=大阪市浪速区

被害者を交えた話し合いの場も設け、加害者側に対しモラハラが与える心のダメージを説明。2人の間で言葉のかけ方など気遣ってほしい点を伝え合い、徹底してもらう。瑠美さんは「互いを理解し、きちんとルールを決めれば、モラハラは改善される」と話す。

関係修復諦めず

瑠美さんも夫のモラハラに苦しんだ一人だ。7年交際した基次さんは結婚を境に態度が一変。家事や子育てのことで執拗(しつよう)に落ち度を指摘された。生活費に関しては1円単位でレシートの提出を求められ、追加を求めると「無駄遣いしているだろ」と怒鳴られた。

基次さんの帰宅時間になり、玄関に近づく革靴の音が聞こえると体が震えた。鬱状態になった瑠美さんは行政の相談窓口に助けを求めたが、回答は「離婚するしかない」。だが結婚前は穏やかだった基次さんを思うと、関係修復を諦めきれなかった。心理療法書を読みあさり、避けていた基次さんとの対話を重ねると、次第にその苦悩に気付いた。

「妻さえ信用できず、全て把握しないと不安で仕方ない。言動一つ一つに過剰にイラついていた」。基次さんは当時をこう振り返る。モラハラの自覚はなかったが、瑠美さんにどれほど傷ついたかを細かく説明され、1年がかりで更生した。「自分にモラハラ気質があると知ることで、カッとなったときも一度冷静になることができた」

一方、瑠美さんは「モラハラの加害者側が更正の支援を受けられる場所はまだ少なく、社会で置き去りにされた存在。公的機関が積極的に支援を行えば、より気軽に相談でき被害も減少する」と訴えている。


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