7日の東京株式市場の日経平均株価は大幅続伸した。終値は前日比256円25銭高の2万9916円14銭で約5カ月ぶりの高値を付けた。菅義偉首相の退任意向表明を受けた政治の安定化や、新政権下で策定が進むとみられる新型コロナウイルスに絡む経済対策への期待から買い注文が優勢だった。午前中に3万円の大台に乗せる場面があった。
:quality(40)/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/2XIG35V5P5OFBKC7WEDHSPJEAQ.jpg)
今年初めて7営業日連続での上昇となった。このうち菅首相が退任意向を表明した3日以降は3営業日続けての大幅高となり、上げ幅は計1400円近くに達した。
東証株価指数(TOPIX)終値は22・16ポイント高の2063・38で31年ぶりの高値となった。東京証券取引所第1部の時価総額は758兆円余りに拡大し、2日連続で過去最大を更新した。出来高は約12億5700万株。
菅首相が退陣意向を表明して以降、日本株を買い戻す投資家の動きが顕著だ。7日も朝方から幅広い銘柄に買い注文が入り、午後も高値圏のまま推移した。携帯電話大手ソフトバンク株は上場来高値を更新した。
市場関係者の間では、相場急上昇の反動による値下がりを警戒する指摘がある一方、「3万円を超えて上昇が続く展開が見込まれる」(大手証券)と強気の声も出ている。