4~6月期GDP年1・9%増に上方修正 好調な設備投資が寄与

    内閣府が8日発表した4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)改定値は、物価変動を除く実質で前期比0・5%増、このペースが1年続くと仮定した年率換算で1・9%増だった。設備投資などが上振れし、8月16日発表の速報値(年率1・3%増)から0・6ポイント上方修正した。

    項目別では、設備投資を前期比1・7%増から2・3%増に0・6ポイント上方修正した。速報値発表後の今月1日に、財務省が発表した4~6月期の法人企業統計の結果などを反映した。製造業、非製造業ともにデジタル化に対応するソフトウエア投資が好調だった。

    GDPの半分以上を占める個人消費は8月に行われた全国消費者物価指数(CPI)の基準改定がプラスに働き、0・8%増から0・9%増に上方修正。政府支出も、政府が医療機関に支払う医療費が速報値段階の推計より増えたことなどで、0・5%増から1・3%増に上方修正された。

    一方、輸出は2・9%増から2・8%増に、公共投資は1・5%減から1・7%減にいずれも速報値段階から下方修正した。民間在庫の実質GDPへの寄与度も0・2%減から0・3%減に下方修正された。

    住宅投資は2・1%増で速報値段階から変わらなかった。

    景気実感に近いとされる名目GDPは前期比0・1%減、年率換算で0・5%減だった。CPIの基準改定を反映し、速報値段階の前期比0・1%増、年率0・2%増から下方修正された結果、2四半期連続のマイナスとなった。


    Recommend

    Biz Plus

    Recommend

    求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

    求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)