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【withコロナ時代の健康相談】第17回:混合接種、ブースター接種…コロナワクチンの最新エビデンス

「ワクチンの予約が取れません。アストラゼネカなら接種できると言われましたが、同社のワクチンは効きが悪いという噂があります。効きを高める方法はありますか」(40代男性)

「ファイザーもモテルナも、海外では3回目の接種を薦めているそうです。日本ではまだできませんが、3回打った方がいいですか」(60代男性)

異なるワクチンの混合接種により免疫力が高まったケース

新型コロナ感染症の予防には、ワクチンを接種して感染を防ぐ抗体を体内に十分に持つことが大切です。コロナワクチンはどれもよく効きます。ただ、アストラゼネカ(AZ)のワクチンは「DNAワクチン」でウイルスベクターを用いるため、2回目のブースター(免疫強化)効果が強くありません。

保険制度に反映される程精度の高い研究(治験)ではありませんが、こんなデータがあります。昨年の一時期、ヨーロッパでAZのワクチンを接種した人が2回目の接種を受けられなくなりました。この人たちは急遽、ファイザーかモデルナの「mRNAワクチン」を2回目に受けました。そしてこの人たちは、2回ともmRNAなど同じワクチンを打った人たちと同じか、それ以上の免疫力を獲得していました。

つまり、異なるワクチンを接種しても問題ないどころか、高い免疫力を得た例もありました。ただし、どうも打つ順番と1回目と2回目の間隔が重要のようです。1回目にAZを、2回目にmRNAワクチンを接種するのがよく、2回の間隔は10週程度がよい、との報告があります。

増加する「ブレイクスルー感染」。ブースター接種の有効性は

一方で、デルタ株の流行により、ワクチンを2回接種しても感染する人(ブレイクスルー感染)が増えています。こういう人は抗体価(感染予防の抗体の量と質)が低くなっています。海外では強化のため3回目のブースター接種を、と言われています。例えば、移植を受け免役抑制状態にある人にワクチンを3回接種すると、2回接種の人と比べ抗体価が高くなりました。

一般の人でもワクチン接種後半年から1年もすると抗体価は下がり、免役の記憶は残るもののピーク時の10~20%まで落ちます。年1回のブースター接種が有効、という説は理論的には正しいようです。しかし今は、ワクチンを打てる人全員が2回接種して、日本や世界での新型コロナ感染症の流行を抑えこむことが先決です。流行を抑えないと、3回接種でも効かない変異株が出てくる恐れがあります。(大阪病院・西田俊朗)



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