高卒就職支援、吉田優子さん(36)多くの選択肢示す

    8年前、進路指導員として大阪府立高校に着任し、驚きました。生徒たちが、各企業の短い説明文が載った求人票だけで就職先を決めていたからです。「自分に向いている仕事が何かも分からない。どうやって決めればいいの」。生徒たちの訴えは切実でした。

    インタビューに応じる株式会社アッテミーの吉田優子代表取締役=16日午前、大阪市北区(須谷友郁撮影)
    インタビューに応じる株式会社アッテミーの吉田優子代表取締役=16日午前、大阪市北区(須谷友郁撮影)

    就職か進学か。働くのならどんな職場がいいのか。高校での進路選択は、将来を決める重要な第一歩だと思います。その一歩が意志ある選択であってほしい-。そんな思いで、平成25年から高卒就職の支援をしています。

    高卒就職の現場では、生徒自身が十分に企業を選べる環境が整っていません。校内選考の応募を原則「1人1社」とする慣行が残っていたり、成績上位の人が就職も有利になったり。また就職したけれど、職場に合わず、すぐに辞めてしまう子たちも少なくありません。

    現状を目の当たりにし、就職後のミスマッチを防ぐため、令和元年には「アッテミー」(大阪市)を立ち上げました。高校生が直接職場を見て、向いているのか考えるインターンや職業体験を実施しています。

    高卒で働いてから大学に進学する道があってもいいですよね。高校生での選択肢が広がれば、豊かな人材創出や、その人らしい生き方にもつながると信じています。

    持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた行動を喚起する国連の「グローバル・ゴールズ・ウイーク(SDGs週間)」(9月17~28日)に合わせ、国内で環境問題などに取り組む次世代の担い手に話を聞いた。


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