経済産業省が30日発表した8月の鉱工業生産指数速報(平成27年=100、季節調整済み)は前月と比べて3・2%低下し、95・0となった。自動車の減産などが響いた。低下は2カ月連続。生産の基調判断は前月の「持ち直している」を「足踏みをしている」に下方修正した。下方修正は新型コロナウイルス感染拡大の影響で引き下げた令和2年4月以来、1年4カ月ぶりとなる。
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長引く世界的な半導体不足や、新型コロナを背景としたアジア各国での経済活動の制限で、自動車を中心に部品や素材の調達不足が起きたことが全体を押し下げた。
全体の15業種のうち自動車や電気・情報通信機械など12業種が低下した。自動車やエンジンなどの関連部品のほか、ノート型パソコンの生産低下が目立った。石油・石炭製品や窯業・土石製品など3業種は上昇した。