ビデオ会議システムの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは9月30日、クラウド型コールセンター運営の米ファイブ9買収を断念したと発表した。ファイブ9の株主の理解が得られなかったとしている。
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ズームは7月に、約147億ドル(約1兆6千億円)でファイブ9を買収すると発表。しかし、ファイブ9の臨時株主総会で買収に必要な支持が得られなかったため、契約を解除した。
買収をめぐっては、ズームの創業者が中国出身であることや開発拠点が中国にあることなどを背景に、米当局が安全保障上のリスクを懸念して調査していることが明らかになっていた。
ズームはファイブ9のサービスを取り込んで事業拡大を図る考えだったが、戦略の練り直しを余儀なくされる。米メディアによると、複数の議決権行使助言会社が反対を推奨していた。(共同)