タイトルにある「そんなこと」とは、デカルトが提唱した有名な命題「われ思う、ゆえにわれあり」を含む21の論点。ただ、「われ思う~」以外は、「これってデカルトの言葉なんだ」と思う人の方が多いかもしれない。
著者は、現代フランスを代表する哲学史家の一人。とりわけデカルトに詳しく、デカルトが「近代哲学の父」と持ち上げられながらも、不確かな読みや単純化された説明で誤解されているのを見かねて本書の執筆に至ったという。これまで誤解や誤読によって作り出されてきたデカルト像を一変し、デカルト本来の思考を理解するのに役立つ。(晶文社・1980円)































