ドバイ万博で日本館が好調 「参加型」「デジタル」に高評価

    【ドバイ=黒川信雄】アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のドバイ万博で、日本館が好評を博している。「アイディアの出会い」をテーマに、6つのゾーンで日本の歴史、文化、技術を紹介。貸与されるスマートフォンを通じ、あたかも展示に〝参加〟できるような仕組みを取り入れたり、幻想的な霧に包まれたりなど、独特の感覚を得られることが好感の理由のようだ。来場者は、ドバイの地で新たな日本の魅力を発見している。

    ドバイ万博の「日本館」内部。霧や特殊映像により独特の体験が得られる=1日(黒川信雄撮影)
    ドバイ万博の「日本館」内部。霧や特殊映像により独特の体験が得られる=1日(黒川信雄撮影)

    「各国のパビリオンを訪れたが、日本が一番優れていた。映像も音も、本当に素晴らしかった」。ロシア中部チュメニから来たというロシア人の男性は、日本館の出口で興奮した表情で記者に語った。

    日本館は、万博が開幕した1日は2時間待ちの行列ができ、平日の4日も「最大1時間程度の待ち時間」(日本館関係者)。来場者が高い関心を寄せている様子が伺える。

    日本館を構成するのは「日本との出会い」「現代日本のテクノロジー」「私たちの今と課題」などの6つのゾーンだ。

    暗闇の中で立体的な映像や音楽が流れ、霧に包まれることで、来場者は劇場にいるかのような没入感で日本の文化や歴史に触れられる。位置情報を把握するスマホの機能を活用し、来場者は、向かった場所の説明をスマホを通じて聞くことができる。

    運営関係者によると、来場者からは「他国は博物館のように展示を見るだけだが、日本館は体験ができる」「デジタル技術がすごい」「霧に包まれる仕組みに感動した」などの声が寄せられているという。

    日本文化の〝PR役〟として人気アニメ「機動戦士ガンダム」の模型が置かれているほか、本格的な回転すし店も併設するなど、日本を多面的に体験できるよう工夫を凝らしている。6番目の大阪・関西万博を紹介するゾーンでは、人工島・夢洲(ゆめしま)に予定される会場の模型が置かれ、万博の説明映像が流されている。

    日本間の評価が口コミなどで広がれば、万博での来日を機に、日本の良さを理解してくれる人が増えそうだ。


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