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【withコロナ時代の健康相談】第19回:ワクチン効果の持続実態と、ブースター接種の効果と安全性について

「2回目を接種して半年になります。半年ほど経つとワクチンの効果も薄れると聞きますし、実際、2回接種しても感染している人がいます。3回目のブースター接種が必要でしょうか?」(70代男性)

「3回目のワクチン接種が計画されているそうですが、副作用は大丈夫ですか?私は2回目の接種で1回目より肩はひどく腫れ、熱も出て仕事を1日休んだので心配です」(30代女性)

新型コロナウイルス感染症の第5波が収まり、緊急事態宣言も解除されました。第5波では、ワクチンを2回接種した人にも感染を認めました。この「ブレイクスルー感染」は大阪病院でも数人診療しました。いずれも軽症で、他の人にうつすことなく早期に治りました。それでも、ワクチン効果の持続力などに対して心配されている方も多いと思います。

ワクチンの効果は時間とともに低下する

これまでの報告を総合すると、ファイザーやモデルナのmRNAワクチンは、接種後10~14日後あたりから感染予防効果が出始めます。そして2回目接種後、2カ月までは感染を96%程度抑えます。しかし、2~4ヶ月経つと90%に、4~6ヶ月では84%と徐々に落ちていきます。ウイルスの侵入を阻止する私達の免疫力、すなわち中和抗体価も、接種後2カ月目辺りをピークに徐々に下がっていきます。それでも、新型コロナに感染した人の、新規のコロナ感染に対する予防効果が平均で75%程度しかないことを考えると、ワクチンによる感染予防効果は大変よいことがわかります。

2回のワクチン接種で感染しても重症化を防げる

ワクチンを2回接種することで、中和抗体価が上がるだけでなく、時間経過とともに抗体の反応範囲が広がり、様々な変異株に対しても対応できるようになります。感染したとしても、重症化への予防効果に関しては、2回目接種後半年間の平均で95%以上と、比較的長い間高い予防効果を示しています。事実第5波では、高齢者の方がブレイクスルー感染を起こしても、重症化した人はほとんど見られませんでした。

ワクチンのブースター接種は有効、かつ安全

それでも、誰でもコロナに感染したくはないでしょう。イスラエルでは2021年7月末からmRNAワクチンを2回接種後5カ月以上経った60歳以上の人を対象に、3回目のブースター接種が始まりました。その結果、新しい副反応は無く、これまでと同じ安全性であったとのことです。しかも、ブースター効果は接種後2週間目辺りから明確に出てきて、2回接種したままの人と比べ、ブレイクスルー感染が10分の1以下になったようです。中和抗体もブースター接種後には、2回接種後以上に高くなっています。3回目の接種は必要になってくるでしょう。(大阪病院・西田俊朗)


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