柳家小三治さんの死去を受け、落語協会の柳亭市馬(りゅうてい・いちば)会長は10日、同協会のホームページを通じてコメントを発表した。コメントは以下の通り。
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「つい最近まで、元気に高座に上がっている、と聞いていたので突然の訃報に接し只々、呆然(ぼうぜん)とするだけです。落語史に、大きな区切りの線が引かれたのは、確かです。何事にも迎合することを嫌い、派手を好まず、極めて芸人らしからぬ、孤高の噺家(はなしか)でした。
個人的には、師匠先代小さん亡き後、芸について口やかましいことを言ってくれるのは、小三治師匠だけだったので、いよいよ心細く、寂しくなりますが、『もうあんなにたくさん、薬を飲まなくてもいいんだな。』と思うと、少しだけほっとします。
小三治師匠、長い間、お疲れさまでした。本当にくたびれましたねぇ。どうかゆっくり、お休みください。有難うございました」