ガソリン162円超え 7年ぶり高値 世界経済回復で需要増

    経済産業省が13日発表した11日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、4日時点の前回調査と比べて2円10銭高い162円10銭と、平成26年10月以来約7年ぶりの高値となった。足元で約7年ぶりの高値水準にある原油価格の騰勢を背景にガソリン価格には上昇圧力が続きそうで、家計や企業にとって逆風となり、新型コロナウイルス禍からの経済回復に水を差しかねない。

    経済産業省=東京都千代田区
    経済産業省=東京都千代田区

    値上がりは6週連続となる。調査を委託された石油情報センターによると、世界経済の回復基調を背景に原油の需要が高まる中、天然ガスなど他のエネルギー価格の高騰や米国でのハリケーンによる石油生産設備への被害の影響で原油の需給逼迫(ひっぱく)感が高まり、原油価格が上昇。石油元売り会社が卸価格を引き上げ、小売価格への転嫁が進んだ。

    今月4日にはサウジアラビアやロシアなどの主要産油国が閣僚級会合を開き、11月の原油の追加増産を見送った。今後はこの影響もガソリン価格に反映されるため、同センターは来週も値上がりを予想している。

    灯油も6週連続の値上がりとなり、18リットル(一般的なタンク1個分)当たり31円高い1814円だった。


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