14日の米有力紙ニューヨーク・タイムズは、同紙の東京支局長を務めたこともある著名コラムニスト、ニコラス・クリストフ氏(62)が、西部オレゴン州知事選への出馬準備のため退職したことを明らかにした。
6月、タイムズ紙上層部に出馬の意向を伝えていたという。今月12日にはオレゴン州当局に対し、民主党候補として知事選に出馬するために必要な事務手続きを行った。
クリストフ氏はタイムズ紙に37年勤務、北京支局長などを務め、1990年に前年の天安門事件報道でピュリツァー賞を得るなど同賞を2度受賞。90年代の東京勤務時には日本の官僚機構への辛口報道で知られたが、東日本大震災ではコラムで日本人の「忍耐力と克己心」をたたえた。
来年11月のオレゴン州知事選は民主党ブラウン知事の後継を争う。(共同)