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【鉄道新潮流】デジタル活用ノウハウを社外提案へ 東京メトロ・野焼計史常務

――さまざまな分野でデジタル技術の活用が進んできた

野焼計史・東京メトロ常務取締役鉄道本部長
野焼計史・東京メトロ常務取締役鉄道本部長

「新型コロナウイルス禍による利用者の減少や生活様式の変化などが顕在化している。これに対し、東京地下鉄(東京メトロ)では『安心な空間』『パーソナライズド(一人一人に最適なサービス)』『デジタル』〟という3つのキーワードを軸に施策を進めている。デジタル技術の活用で、利用者サービスの向上や業務効率化を進めることは喫緊の課題だ」

――施設の維持管理や保守の分野で積極的に導入している

「現場にタブレット端末を配備することでトンネルの点検データ入力を効率化し、補修の優先度把握や補修計画立案なども短期間で行えるようになった。既にドローン(小型無人機)を導入しているが、地下でも自動飛行できるタイプも開発し、点検業務の高度化、効率化を進めていく。将来的にはこうした技術を活用した外部へのソリューション事業なども考えていきたい。自社の技術者が独自に技術やノウハウを蓄積、発展させてきたが、これからは社外のトンネル保守・維持管理にも役立つはずだ」

――乗客サービス面ではどうか

「今年7月から、東京メトロが提供するスマートフォン用アプリで車両ごとの混雑状況をリアルタイムで発信する取り組みを始めた。乗り入れる他社の車両も対象としている。駅に設置した特殊なカメラとAI(人工知能)を用いて実現した鉄道業界初の列車混雑計測システムだ。まだ一部の路線での配信だが開始から1カ月半で、5万回の利用があった。今後は、全ての路線に対象を拡大していく」

のやき・かずふみ 北大大学院工学研究科修了。昭和59年4月、帝都高速度交通営団(現東京地下鉄)入団。建設本部工事部環境対策課長、経営企画本部経営管理部次長などを経て、平成22年、鉄道本部改良建設部長。27年取締役。29年6月から常務取締役鉄道本部長。62歳。

【第7回鉄道技術展】公式ホームページ(http://www.mtij.jp/

ドローンなど使い保守・点検高度化 東京メトロ、タブレットで業務効率化



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