週明け25日午前の東京株式市場の日経平均株価は大幅反落し、前週末終値比の下げ幅が一時300円を超えた。参院静岡選挙区の補欠選挙で野党系候補が勝利したことで、衆院選でも与野党が接戦となり、選挙後の政権運営が不安定になるとの見方が重しとなった。
午前終値は284円50銭安の2万8520円35銭。東証株価指数(TOPIX)は5・10ポイント安の1997・13。
山口選挙区では与党が勝利した。市場関係者は「衆院選で自民党が大きく議席を減らせば岸田政権は短命に終わりかねず、政治が停滞するとの警戒感がある」と話した。
前週末の米市場でハイテク株主体のナスダック総合指数が下落したことで、東京市場でも価格の高い半導体関連銘柄の一角が値を下げ、株価を押し下げた。