難民ら帰国へ、3百人希望 ベラルーシ、緊張緩和も

    ロシア通信は17日、欧州連合(EU)に入域するためベラルーシ西部のポーランド国境に押し寄せた中東などからの難民らの一部をイラクに帰国させる航空機が、ベラルーシを18日に出発すると報じた。在ロシアイラク大使館幹部の話として伝えた。約300人が帰国を希望しているという。

    11日、ベラルーシ西部でポーランドとの国境地帯に集まった難民ら(ゲッティ=共同)
    11日、ベラルーシ西部でポーランドとの国境地帯に集まった難民ら(ゲッティ=共同)

    国境には約2千人の難民・移民が集結している。欧米はベラルーシが意図的に難民らを入域させようとしていると批判しており、帰国の動きが進めば、緊張緩和につながる可能性がある。

    ベラルーシ赤十字は17日、難民らのうち約千人がベラルーシ政府の用意した物流倉庫内に移動したと明らかにした。ルカシェンコ大統領が16日、女性や子どもを収容するスペースの確保を命じていた。難民らは氷点下の中、屋外で野宿を続けていた。

    ロシアメディアは16日、一部の難民がポーランド側に投石し、ポーランド部隊が放水で応じる様子などを伝えた。(共同)


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