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外出禁止に規制強化…欧州、ワクチン非接種者に圧力

【パリ=三井美奈】新型コロナウイルス感染が再拡大する欧州で、各国がワクチン接種拒否者への圧力を強めている。オーストリアは、非接種者に対象を限定した外出制限を導入。接種証明の提示義務を広げる国も相次ぐ。クリスマス商戦を迎え、都市封鎖の再導入を回避したい狙いがある。

オーストリアでは15日以降、ワクチン接種証明を持っていない人は必需品の買い物や家族介護、通院などの場合を除き、原則として外出できないことになった。12歳未満の子供、医療上の理由で接種できない人は対象外となる。

国内では今月、1日当たりの新規感染者数が連日のように過去最多を記録しており、シャレンベルク首相は「ワクチンを接種していない人に接種してもらうための措置だ」と訴えた。違反者には罰金を科す方針で、地元テレビは警察官が街頭で通行人の接種証明をチェックしている様子を報じた。

オーストリアで現在、2度の接種を終えた人の割合は64%。国民の約3割を対象とした規制には「横暴だ」と抗議デモを呼びかける動きもある。

ドイツでも感染者数の最多更新を繰り返し、18日の発表では1日当たり6万5000人を超えた。

政府は18日、各州代表と対策会議を開催。感染が悪化する地域では、飲食店やスポーツイベントなどへの立ち入りをワクチン証明保有者、あるいはコロナに感染して治癒した人に限定する方針で合意した。メルケル首相は「多くの措置は、ワクチンを接種していれば避けられた。今からでも、接種するのに遅くはない」と国民に訴えた。

欧州では昨年末、日本に先駆けてワクチン接種を始めたが、接種への拒否運動も根強く、各国で接種率は頭打ちになっている。欧州連合(EU)の欧州疾病予防管理センターによると、ワクチン接種を終えた人の割合はドイツで68%、イタリアで73%、フランスで69%。いずれも日本の76%を下回る。接種率の低い国では、気温低下に伴って流行の再拡大が目立つ。

特に東欧では、チェコが58%、スロバキアが45%、ルーマニアが36%と低く、感染も深刻化する。18日にはチェコやスロバキア、ギリシャ各政府が相次いで、非接種者を対象に行動制限や入場規制を導入する計画を発表した。

欧州は昨年末、新型コロナ流行でクリスマス市が各地で中止され、都市封鎖も相次いだ。2年連続で経済的打撃を受けるのを避けるため、各国は接種拡大で重症患者の増加を食い止めながら、移動の自由を維持したい構えだ。


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