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警視庁アメフト部躍進 「X1スーパー」昇格へ挑む

50年の歴史

昭和46年創部で今年50周年を迎えたイーグルス。現在は巡査から警部補まで20~30代の選手約60人が所属し、監督やコーチも全員が現職警察官だ。創部当時は隊の庭につくられた手製のグラウンドで練習した。

未経験者が多かったが、経験者の入部や試合を積み重ね徐々に実力をつけた。平成25年にXリーグに昇格し、一時はX2への降格もあったが、令和元年に再びXリーグに昇格した。

高い運動能力に加え、緻密な連携や相手の動きを読む洞察力と瞬発力。機動隊とアメフトには共通点も多い。リーグでの飛躍はもちろんだが、警察活動でも困難な現場への派遣に加え、要人警護を担う「SP(セキュリティーポリス)」などに異動で抜擢(ばってき)されることも多く相乗効果を生んでいる。

未経験で入部したディフェンスバックの佐々木勇太巡査長(30)は「『有事即応』の機動隊と戦術のスポーツのアメフトは通じるところが多い」と話す。

任務と練習の両立

「治安の最後の砦(とりで)」である機動隊員。ほかの企業チームと違い、最優先は国会周辺の警備や災害救助などの任務だ。泊まり勤務や厳しい訓練の合間を縫い、練習は非番や休日のみに限られる。

定期的な部署の異動もあり、主力選手が抜けることも。とくに昨年からは新型コロナウイルスの影響で、全体練習はできず個人練習となった。試合も中止などにより、今季は2年ぶりの公式戦となった。

主将でランニングバックの富沢友貴巡査長(29)は「異動などでチームを離れ、プレーしたくてもできない人もいる。OBや応援してくださる方など皆さんの思いがモチベーションになっている」と話す。

上司や家族、近隣住民の応援も後押しになっている。9機の田浦善之隊長は五輪の選手村警備でトップ選手を間近で見たことも刺激になったとし、「夢を夢で、目標を目標で終わらせず、『結果を出す警視庁』をイーグルスは必ず体現する」とエールを送る。

限られた時間の中でも濃密な練習で力を磨き上げたイーグルス。今季は相次ぐ逆転劇でリーグを沸かせてきた。23日、富士通スタジアム川崎(川崎市)で、運命の名古屋サイクロンズ戦がキックオフされる。

あさま山荘事件で突入

イーグルスが所属する警視庁第9機動隊は東京都江東区新砂に隊本部がある。「疾風(はやて)の九機」と言われ、隊訓は「至誠」「団結」「剛健」。シンボルマークは「月桂樹(げっけいじゅ)」をくわえた若鷲だ。昭和47年の「あさま山荘事件」では、約200人が緊急派遣されたほか突入も担当し、人質を救出した。潜水士などの資格を持つ隊員で構成された水難救助隊を有する。令和元年5月のトランプ前米大統領来日や今年の東京五輪・パラリンピックなど重要警備にも従事した。


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