医師の働き方改革を巡り、厚生労働省の労働政策審議会分科会は30日、勤務医の残業時間の上限を原則年960時間、地域医療を担う医療機関などで、長時間労働を避けられない場合は年1860時間とする省令案を了承した。同省の有識者検討会の中間取りまとめなどを踏まえた案で、同省は労働基準法施行規則の一部改正などを行う。
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施行は令和6年度から。年1860時間の適用対象には研修医が所属する医療機関なども含まれ、各医療機関は事前に都道府県から指定を受ける必要がある。
政府は今年5月に医療法などを改正。年1860時間の適用対象となる医療機関に、医師の連続勤務の制限や、終業から次の始業までの休息時間を確保する「勤務間インターバル」の措置を取るよう義務付けた。