出版取次大手の日販は1日付で、今年の書籍年間ベストセラー(集計期間・令和2年11月24日~3年11月21日)を発表した。総合1位は「人は話し方が9割」(すばる舎)だった。人に好かれる話し方のコツを説いた一冊で、令和元年9月の刊行からの累計発行部数は約85万部に上る。総合2位はスマートフォンが人の脳にもたらす影響を説いた「スマホ脳」(新潮社)、総合3位は今年1月の芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」(河出書房新社)だった。
日販は「昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症が社会全体に大きな変化を与えた1年であり、社会環境の変化による自身の生活への影響や対処法について関心が高まった」と傾向を分析している。
トーハンも1日付で年間ベストセラーを発表。総合1位は「秘密の法 人生を変える新しい世界観」(幸福の科学出版)だった。
◇
日販の総合ランキングは以下の通り。
①人は話し方が9割(すばる舎)②スマホ脳(新潮社)③推し、燃ゆ(河出書房新社)④星ひとみの天星術(幻冬舎)⑤本当の自由を手に入れるお金の大学(朝日新聞出版)⑥52ヘルツのクジラたち(中央公論新社)⑦鬼滅の刃 塗絵帳-蒼-、鬼滅の刃 塗絵帳-紅-(集英社)⑧秘密の法(幸福の科学出版)⑨よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑(サンマーク出版)⑩呪術廻戦 逝く夏と還る秋(集英社)