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大都市圏で続く〝感染連鎖〟 オミクロン流入で「第6波」恐れも

新型コロナウイルスの感染状況は全国的に抑えられているが、東京や大阪などの大都市圏では新規感染者が「ゼロ」になる日はなく、水面下で既存株の感染連鎖が続いているとみられる。感染力の強い「オミクロン株」が繁華街などに入り込めば、流行「第6波」につながる恐れもある。

「最悪の場合、オミクロン株による第6波も想定しなければならない」。日本医師会の中川俊男会長は1日、オミクロン株の脅威に最大限の警戒感を示した。

日本で同株の発見は空港検疫での2件にとどまり、政府は「水際対応は機能している」と強調する。ただ、海外では11月の早い時期に存在していたとの報告もあり、東京医科大の濱田篤郎特任教授は「すでに日本国内にも入り込んでいる可能性はある」とみる。

デルタ株の流行で起きた国内の第5波は10月以降、下火が続く。東京の7日間平均の感染者は15人前後で推移し、ピーク時の300分の1の水準だ。一方、11月24日に今年最少の5人を記録したが、ゼロの日は一度もない。同じく大都市圏を抱える愛知、大阪、福岡などもゼロに至っていない。

「今も、知らないうちにうつされていたという患者は多い。無症状者によって感染の輪がつながっており、断ち切るのは非常に難しい」。医師で東京都感染症危機管理担当部長の杉下由行氏はこう言い切る。

オミクロン株は変異したウイルスの特徴から感染力が強まっている恐れがあり、日本で発見された2件もワクチン2回接種後の「ブレークスルー感染」だった。オミクロン株による第6波は起こり得るのか。

国立感染症研究所の脇田隆字(たかじ)所長は「感染力が強ければデルタ株との置き換わりが進むだろうが、急増するかを予測するのは難しい」と説明。その上で、大都市圏で経路不明の感染が多いとして「感染源をしっかり見つけていくことが重要」と訴える。

濱田氏はデルタ株の再流行が起きた後、途中からオミクロン株に置き換わるシナリオを想定。「既存のワクチンでもオミクロン株に対し、重症化予防効果を維持している可能性が高く、3回目接種の前倒しを進めることを検討してほしい」と話した。


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