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立民・泉氏、運営綱渡り 野党ヒアリング見直しの一方、自民改憲案は糾弾

立憲民主党の泉健太代表の党運営に、早くも綱渡りの姿勢が目立っている。感情的な役人たたきの場とも批判される「野党合同ヒアリング」の見直しに言及し、対決型からの転換を求める層にアピールしたかと思えば、自民党が掲げる憲法改正4項目を糾弾し、護憲勢力の離反も防ごうとしている。幅広く支持層を取り込む狙いが透けるが、どちらにもいい顔をすれば「あぶはち取らず」となる危険もはらんでいる。

立憲民主党・泉健太代表(矢島康弘撮影)
立憲民主党・泉健太代表(矢島康弘撮影)

泉氏は2日の記者会見で、これまでのヒアリングについて「(省庁の)担当者に何度も質問をする仕組みなどがある」と問題点に重ねて言及した。ヒアリングで厳しく追及された経験を持つ官僚は「朗報だ。本当に大変だった。素晴らしい決断だ」と歓迎する。

立民の馬淵澄夫国対委員長は3日、ヒアリングの在り方を検証する考えを強調。政府への意見聴取は「かつて(党内の)プロジェクトチームなどでかなり機動的に行っていた」とも述べ、複数の野党がそろって参加するスタイルから、立民単独で説明を受ける形に戻す可能性も示唆した。

とはいえ、党内には見直しに慎重な声も多い。西村智奈美幹事長も先の代表選の際、工夫すべき点はあるとしつつ、「(ヒアリングは)官僚たたきが目的ではなく真実を明らかにするためだ。有用だった部分は大きい」と訴えていた。

野党がそろう場は、立民が衆院選で連携した共産党も重視している。田村智子政策委員長は会見で「国民の関心事項や追及すべき点があるときは、野党がオープンな場でヒアリングをするのが有効だ」と訴えた。

旧国民民主党出身の泉氏は、立民内の支持基盤が弱い。先の衆院選では、共産から手厚い支援を受けた議員も少なくなく、泉氏がヒアリングの形式を抜本的に見直せるかは不透明だ。

一方、泉氏は2日の会見で、自民の改憲4項目について「国民からの要請とは言い難い。法律でできることを無理やり憲法改正の課題に乗せることには否定的で、論じるに値しない」と批判した。改憲に後ろ向きな同僚議員の支持をつなぎとめる狙いが垣間見える。

ただ、こうした態度はかえって支持層の広がりにブレーキをかけかねない。日本維新の会や国民民主党は自民との改憲論議に応じる構えをみせており、門前払いのような姿勢を示せば、立民が改憲をめぐる政党間協議から外される可能性もある。維新幹部は「もはや各党の改憲案を議論する段階だ。立民が参加を拒むならばそれまでだ」と突き放す。(内藤慎二)


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