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国連ボランティア50年 第1団の伊藤嘉一さん「ともに栄える」のが喜び

【ニューヨーク=平田雄介】国連ボランティア第1団のメンバーとして1971年に北イエメン(現イエメン)に派遣され、水資源の確保に奔走した伊藤嘉一さん(76)=東京都目黒区=が2日、「国連ボランティア計画」(UNV)活動開始から50年を記念して開かれた国連総会の非公式会合に登壇した。演説に先立ち、産経新聞の取材に応じた伊藤さんはボランティアの喜びを「現地の人とともに学び、ともに栄えること」と力説した。

伊藤嘉一さん
伊藤嘉一さん

旧農林省の出身で農業土木技術に詳しい伊藤さんは、62~70年の内戦で傷ついた北イエメンで71~73年までの2年間、政府職員や住民、国連開発計画(UNDP)職員らと力を合わせ、国土復興に奔走した。

第1団として派遣されたイタリアやノルウェーなど5カ国6人の仲間と役割を分担し、飲料・農業用水を得る深井戸などの開発を担当。砂漠地帯ながら、降水量の多い山が近くにあり、「伏流水を探し当てることができた」と振り返る。

水の需要は高く、井戸が1つ完成すると「次から次に要請が来た」。ただ、どんな井戸を掘るべきかは集落の規模、必要とする用途など地域ごとに異なった。

ニーズを把握するため連日、部族長の家を訪ね会合を重ねた。イスラム教が禁じる飲酒の代わりに、地元の人がたしなむチューイングカット(カットという茶葉をかむと酒を飲んだようないい気分になれる)に付き合いながら、夜になるまで話を聞き「地域の実情を少しずつ学んだ」という。


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